半年でPV600%増?約600万部の発行部数を誇る朝日新聞がランサーズアウトソーシングを利用した理由とは

半年でPV600%増?約600万部の発行部数を誇る朝日新聞がランサーズアウトソーシングを利用した理由とは
約600万部の発行部数を誇る全国紙を発行する朝日新聞。近年ではインターネットの普及にも迅速に対応し、有料制の「朝日新聞デジタル」を配信することで、媒体を問わずに報道機関としての役割を担っています。そんな朝日新聞社では、デジタルガジェットやアウトドアのライフスタイルを提案するメディア「moovoo」を運営しています。このほど、「moovoo」の記事を執筆するライターを増やすため、ランサーズ一括請負の業務委託プランである「ランサーズアウトソーシング」をご利用いただきました。 記者を豊富に抱えるはずの朝日新聞社が、なぜライティング業務をランサーズを利用しようと思ったのでしょうか。同社メディアラボの大内奏さんと、SEOコンサルティングを担当したフリーランスの石川優貴さんに経緯などを伺いました。【写真】左:石川 優貴さん 右:大内 奏さん

<導入のポイント>
導入目的:
事業のメインとなる「moovoo」のPVを伸ばすため、ユーザの検索ニーズに合った記事制作が月数十本単位で必要となり、記事の質を担保しつつ、件数を増やすために「ランサーズアウトソーシング」の導入を決めた。

活用業務:
ランサーズの担当ディレクターに記事制作・進行管理を依頼。ライターの選定から執筆、検品まで一括で請け負ってもらう。

ランサーズを選んだ理由:
多くの記事を制作し、かつクオリティを一定に管理するためには、担当ディレクターのフォローが重要。さらに業務委託プランのため、やりとりの窓口をディレクターに一本化できることから「ランサーズアウトソーシング」を選んだ。

新聞からWebメディアへ!新たなユーザーを獲得するために

――まずは、新聞社である御社が「moovoo」というメディアを立ち上げることになった経緯についてお聞かせください。

大内:もともと新聞社なので紙の新聞を発行してきたのですが、新聞の読者が年々減っていく中で、新しい読者との関係を築かなければいけないという危機感がありました。
そのひとつとして「Webメディアの強化」という方針が弊社内で立てられたんです。「朝日新聞デジタル」というニュースメディアはありますが、それ以外にニュースという形にこだわらない、さまざまなテーマのメディアを作っていこうという流れがある中で、そのひとつとして「動画」というものに注目して始めたのが「moovoo」というメディアです。

2017年5月に事業化したオープン当初は、Facebookに1分ぐらいでまとめた動画をアップし「半歩未来のライフスタイル」と銘打って、こういうアイテムが普及すれば、もっといい世の中になるよね、といった提案をしていました。これは現在でも行っていて、1日1本ほど投稿していますね。

――「ランサーズアウトソーシング」で業務委託として記事制作を依頼したのが2018年9月ですが、なぜそのタイミングで導入されたのでしょうか。

大内:当初はFacebook等のSNSでのマーケティングを中心に運営していたのですが、それとは別の「moovoo」記事を読んでもらう集客方法が必要になりました。
それで、集客についてはSEOで呼び込もうという方針となり、SEOスペシャリストであるフリーランスの石川さんに力をお借りして戦略を固めてきたんです。

いざ戦略が決まったものの、一定の記事品質と制作本数を担保しながら、記事コンテンツを安定的に供給できるライターチームが必要になりました。
ランサーズさんではフリーランスのライターの方のプールも潤沢にあるということで、記事制作のリソースとして依頼させていただくことになりました。

――メディアに集客するには記事数を増やすことが必要不可欠で、そのためにSEOに特化した記事をかけるライターをリソースとして必要としていたわけですね。

大内:はい、そうなります。ランサーの方々には毎月数十本の記事を依頼しています。
加えて、個別にフリーライターの方々に書いていただいたり、インターンの学生にも執筆してもらったり、記事のタイプによって社内外で依頼先を使い分けているのですが、その中核をランサーズさんに担っていただいています。だいたい月に100本程度の記事をアップする状態ができあがりましたね。

「SEOノウハウと制作リソース」2つの不足をランサーズで解消

石川優貴さんと大内奏さんの取材シーン

――昨年の9月に石川さんに加わってもらって、ランサーズアウトソーシングを利用したことで「moovoo」にどんな変化が見られましたか。

大内:数字は如実に現れていますね。石川さんに入っていただいて、PVが半年で6倍に跳ね上がりました。記事のクオリティに関しては、石川さんとランサーズの専属ディレクターさんに品質管理をしていただいているので、安定的に読者のニーズに合った記事を作るということができています。その結果として検索順位が上がっているのかなと思いますね。検索順位が上がるというのは、単にテクニック的なことというよりは、知りたい情報、ニーズに応えるということがうまくいっている現れであり、それがまさにSEOではないかと思っています。

大内奏さんの写真

――「moovoo」が抱えていた課題というのは何だったのでしょうか。

大内:もちろんPVというのもありましたが、記事制作のためのリソースが足りないというのが大きな課題でした。そこをランサーズさんに依頼させていただくことで、課題が解決されつつあります。「moovoo」をさらに大きな規模のメディアに育てていくためには、まだそれでも課題になるのですが、メディアを開設した当初に立てた目標と比べると、十分達成しているのではないかと思っています。

Webと記者のコラボで”想定の範囲外”の結果に

――そもそも御社は新聞社なので、記者の社内リソースは潤沢にあるのではという印象を持つ方が多いと思います。それが今Webでのメディア運営をされている中で、ライティング業務をアウトソースされているのが意外だなと感じました。

大内:確かに旧来の朝日新聞社の考え方では、記事執筆は記者がやるというのがあって、全部自前でやってきました。ただ、Webメディアに関しては新規事業なので、そうは言っていられないというのが前提にあります。それに紙の記者が、うまくWebの世界にマッチするかわからないということもあるんですね。それは単価の問題であったり、記者自身の意識の問題だったり。そういうことを考えると、どうしても外の力が必要となってくるというのはあります。
これは朝日新聞、朝日新聞デジタルとは全然作り方が違いますね。

――今回「ランサーズアウトソーシング」に依頼してみて、どのような印象を持ちましたか。

大内:思った以上に「moovoo」を成長させることができているので、とても満足しています。月を追うごとにPVが伸びていくので、そこは驚きでしたね。

僕個人で抱えているフリーのライターさんとのお付き合いだけでは、どうしても本数が足りなかったり、一定の記事本数を管理できなかった面があったので、ライターチームになってランサーズの専属ディレクターさんに管理していただいて進められるというのは非常に助かりますね。

社内には限りが…足りない力はアウトソーシングを活用すべき

――今後「moovoo」をどのように成長させていくのか、展望をお聞かせください。

石川:この成長をどうキープしていくかを常に考えています。
先ほど大内さんがおっしゃった、「倍々でPVが伸びていく」という状態は、もう少し余地がありそうだと思っています。

SEOコンテンツは、ユーザニーズが前提のコンテンツづくりになります。SNSや動画などで「半歩先の未来」を提案しているものの、現状は影響力が少ないので、SEOコンテンツでトレンドへの影響力を持たせたいと考えています。
その土台があれば、メインとなる「半歩先の未来」を伝えるコンテンツが本来の価値を発揮し、SEOに依存しないロイヤリティの高いファン層の獲得が期待できます。

それこそ新聞社がもともと発信していたものなので、より記者のノウハウや紙媒体が持っていたノウハウが活かせるようになると思っていて、そこまでSEOで持っていければ、独壇場になるのではないかというイメージ感を持っています。

――ランサーズにはライティング領域以外のフリーランスの方々も多く登録されていますが、今後、引き続きフリーランスにご依頼をされる可能性についていかがでしょうか。

大内:「moovoo」運営チームの課題感として、デザイン的なところがあります。
ミニマムなことで言えば、記事の中でのイラストやインフォグラフィックといった、デザイン面を強化していきたいというのはあります。
また、記事中の写真や動画に関しても、専門的なテクニックを持つ方に依頼できるようになればいいなという思いは持っていますね。

自社でできることには限りがあります。それを外部から力を借りるというのは、特にスタートアップの事業や企業にとっては大事なことになると思います。現在、社内で困っている企業にとっては、ランサーズアウトソーシングのようなサービスを利用することで、視界が開けてくるのではないかと思っています。