より幅広いニーズの読者へ有益情報を届けるには?外部の制作体制構築による解決事例

<導入のポイント>
導入目的:
記事メディア「DIGITAL DIY」を広くユーザーに見てもらうために記事の拡充と、専門領域に特化した自社ライターだけでなく、外部の幅広いスキルを持つライターとナレッジを融合させ、ユーザーが新しいことを始めるための有益な情報を提供したい。
活用業務:
記事制作(ジャンルごとにユーザーが求めるトレンドなキーワードに基づいた記事執筆)
ランサーズを選んだ理由:
担当ディレクター方のレスポンスの早さと丁寧な対応。硬軟さまざまな記事ジャンルに対応できるライターへの依頼が可能だった点。
ランサーズが持つ人的資産を借りて記事メディアの拡充を図りたかった
――御社では「DIGITAL DIY」という記事メディアを運営されていますが、ランサーズのご利用を検討された経緯を教えてください。
杉崎:弊社はITのクライアントに対してマーケティングの面からサポートする、マーケティングエージェンシーです。自社サービスで提供しているノウハウを活かし、デジタルやPCで新しい取り組みやコンテンツを求めるユーザーに有益な情報を発信するメディアとして、「DIGITAL DIY」を運営しています。
「DIGITAL DIY」の運営は、「自作パソコンやさまざまなデジタルにおけるDIYの活動をサポートする情報を集約したメディアが少ない」という課題からスタートしています。
ターゲットは、初めて自作PCにトライしてみようとか、これからVRやゲーミングクリエイティブのハードやソフトなどのデジタルコンテンツに取り組みたいと思っているユーザーで、これまでは、専門知識の深い自社のライターに依頼して、「自作パソコンの組み方」など専門性の高いジャンルに特化した記事を制作していました。
しかし、「自作パソコン市場の楽しさをより多くのユーザーに届けるには」という議論を日々交わす中で、「DIGITAL DIY」のコンテンツを新たな方法で拡充していく必要がある、ということになりました。そのためには、現状の制作リソースにプラスして多様な視点を増やしたい。記事数や内容に関しても、もっと広いニーズを満たすコンテンツを拡充していくことで、よりユーザーに有益な情報を発信できるのではという結論に至りました。
そこで、弊社がこれまでお付き合いしてきたライターに加えて、より広い視野視点でコンテンツを執筆できるライターが必要になり、
何社かコンテンツ制作のアウトソーシングができるサービスに相談させていただきました。その後、「DIGITAL DIY」をより多くユーザーに届けるためにランサーズにご依頼をはじめたのが経緯です。
“顔の見えない”ライターのクオリティ管理を任せられる専属ディレクターの存在
――これまで専門性の高いライターとお付き合いされてきたと思いますが、新たな視点を持ちつつも “顔の見えない”クラウドのライターに依頼することに対して不安はありませんでしたか。
杉崎:自社ライターとは定期的にミーティングを行うなどコミュニケーションが取れているので、方向性や軌道修正などを伝えやすいというのはあります。その点、ランサーズ経由でライターに依頼する際、お伝えしたテーマからどのような成果物が上がってくるのかという不安は少しありました。
松本:ランサーズで記事制作のライターに依頼する場合、「ランサーズのアカウントを使って広く募集をかけ、テストライティングなどをお願いして依頼するやり方」と、「専属ディレクターに間に入っていただき、適材適所のライターをご紹介いただくやり方」があると思うのですが、今回のケースでは後者が適しているだろうと考えました。
その点ではライターの顔は見えないけれど、専属ディレクターの方とは対面でご相談させていただきましたので、ディレクターを含めたパッケージとしてお願いできたということはあります。
――「DIGITAL DIY」に新たな視野の記事を拡充されたかったとのことですが、月に何本ぐらい必要だったのでしょうか。
杉崎:実際にランサーズにお願いしているのは、月に数十記事です。
今までの専門的な側面を持つコンテンツに加え、様々な視点・広い視野で見たときのニーズに合ったコンテンツの拡充ができていると思います。
松本:それに記事メディアの共通事項だと思いますが、記事のボリュームやバリエーションを拡充することで、「ユーザーのニーズを満たすコンテンツを提供するメディア」として結果的にSEO評価も高くなり、さらに多くのユーザーに情報を届けられるのでは、という狙いもありました。
想定以上の知識レベルやクオリティに満足
――今回、ランサーズアウトソーシングを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
杉崎:言い方が適切かわかりませんが、クラウドを利用したアウトソーシングで依頼するライターの方々はある意味有象無象なので、クオリティやテイストにばらつきがあると、情報齟齬や読みにくさが生じる等、有益な情報としてユーザーに公開できる記事になるまでかなりの修正やチェック作業が発生します。
そう考えたとき、「ランサーズアウトソーシング」なら、記事レベルをある程度統一化できると思いました。ファンクションとして専属ディレクターさんが入ってくれることでライターのパフォーマンスが均一化できるし、ディレクションの質にも満足できたのが選んだ決め手ですね。
コンテンツ制作のアウトソーシングは、どうしても不安を内含するサービスだと思うのですが、そのバランスを取っていただくディレクターのパフォーマンスは重要になります。そこがランサーズの強みだと思います。
――実際にランサーズアウトソーシングを利用して、感じたことなどはありますか。
杉崎:たとえば、こちら側でキーワードの選定をして執筆をお願いしているのですが、ランサーズから「なにかご要望はありますか」といったサイトを良くしていこうというご提案をいただいて、すごくありがたく感じています。
松本:初心者向けの記事をお願いしているということもあるのですが、そこまで専門性の高い記事を書けるライターがいるとは思っていませんでした。しかし、実際に上がってきた原稿を見ると、それぞれ個性はありますが、すべてのライターの水準が非常に高く、知識も十二分に持っていると感じました。継続してお願いしているというのが(満足している)結論なのかなと思います。
今後は速報性の高い記事執筆や、デザインサービスにも活用していきたい
――ランサーズアウトソーシングを利用して、「DIGITAL DIY」に目に見える成果や変化は何かありましたか。
松本:ひとつはPV数ですね。それと、弊社でもライターを抱えておりますが、実際に記事のバリエーションと切り口が増えたため、新たなユーザー層を開拓できて閲覧者が増えているのは成果と言っていいと思います。
――遊撃的なライターが増えたことで、速報性の高い記事がスピード感を持ってアップできるようになったということもありますか。
松本:実は、そこを今後お願いしたいなというポイントです。トレンドを追いかけて、すぐに作ってもらいたい記事はこちらで抱えているライターで対応しているのですが、明日明後日に出したいなという記事を今後お願いできればと思っています。
――今後、御社のサービスで「DIGITAL DIY」以外にもランサーズアウトソーシングを活用したいといった展望はありますか。
杉崎:すでにディレクターの方にご相談している案件があるのですが、デザインサービスでなにかご協力いただけることはないかを模索しています。弊社は広告代理店なので、Webデザインだけでなく、広告デザインや店頭ポップなどのデザインを、スピード感とクオリティを両立させた成果物として納品いただけるパッケージなどを考えています。
――最後に、ランサーズのようなクラウドソーシングサービスはどのようになっていくとお考えですか。
杉崎:居住地や場所にとらわれず、個々のパフォーマンスが集まって誰でもどこでも活躍できる素敵な業務形態だと思っています。近い未来、こういった働き方が当たり前の社会になっていくのではないかと思っています。